霊岸橋児童遊園

神田川、隅田川、多摩川など東京には多くの河川が流れており、そこにかかる橋のたもとには小さな公園が設置されていることがあります。

今回紹介する霊岸橋児童遊園も、そんな公園のひとつです。

隅田川へとそそぐ日本橋川と、亀島川の合流地点近く、中央区の新川と対岸の茅場町を繋ぐ霊岸橋のたもとにひっそりとあります。

なお新川一帯はかつて、江戸初期に霊巌寺が建立され、門前町として発展したため、霊巌島と呼ばれていました。

その霊岸島にかかる橋だから、「霊岸橋」なんですね。

児童遊園とは言うけれど

こちらは園内の風景。これでほとんどです。

公園内にあるのは、こちらの写真にある二人がけのベンチと、時計付き電灯。そして反対側には…

一人がけ用の椅子がポツンとあります。

遊具施設などはありません。本当に「児童遊園」なのでしょうか。

しかし、

園内入り口の古びた看板には、堂々と「霊岸橋児童遊園」と宣言されています。
ここでどう遊べと言うのでしょうか。

本当に何もない静かな公園なので、子供と遊ぶ場所というよりは、散歩がてらにちょっと立ち寄って、休憩するぐらいがいいかもしれません。

もちろん公園内にトイレはありません。

でも心配はいりません！

道路を挟んだ向かい側の橋のたもとに、立派な公衆トイレがあります。

男女別水洗で、女子トイレは多目的トイレと兼用となっています。

小さなお子さんがいても、これなら安心ですね。

男子トイレ大便器は洋式でした。

霊岸橋は亀島川にかかる橋で、公園のすぐ近くに、日本橋水門があります。

日本橋川と亀島川はどちらも潮の干満の影響を受ける感潮河川です。
亀島川は、高潮や津波の被害から流域の街を守るために高い堤防に囲まれ、両端にこのような防潮水門があります。

こちら霊岸橋から水門とは反対側を見下ろした風景。

時間があれば、ゆっくり川の流れを見てたたずむのもたまにはいいかもしれません。

最寄駅は東京メトロ東西線/日比谷線茅場町駅です。

4b出口から東に歩くとすぐに亀島川にかかる霊岸橋があります。その橋を渡った左手です。

以上、中央区新川、霊岸橋のたもとにある霊岸橋児童遊園の紹介でした。

たまには人気のないこんな公園で、ゆっくりしてみるのはいかがでしょうか？